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でも、寺子屋方式って結構ツライんですよね。
音読なんて低学年までの勉強ってイメージが強くて
思春期を迎えた子どもは必ず嫌がります。
でもそれは効果が出るまでの話です。
この学習法での成功体験を手にいれれば、
恥ずかしさは気にならなくなるでしょう。

それより問題なのは
わからないことをわからないまま延々と読み続けるところ。
こんなに苦しいことはないです。
ですから子どもと一緒に勉強していく過程で
ここは分かりにくそうだな、
覚えにくそうだなというところは
親がサポートしてあげるのがいいと思います。

くだらない語呂合わせを考えてあげたり、
どこまでわかっていて、どこからがわからないのか
それをはっきりさせるだけでもいい。
親が手をかけたところは
子どもの記憶にも深く刻まれるようです。
息子の場合も、
こちらが適当にその場で考えた語呂合わせを
いつまでもきちんと覚えていました。

また、音声ファイルを作るのもいいですよ。
子どもに自分の声を録音させて、
それを倍速再生させることで、
高速で繰り返させる。
慣れれば2倍速くらいが普通になります。

とにかく、1冊のテキストを最初から最後までを
高速で繰り返せるようにすること。
これがテキスト攻略の近道であると思います。

そのためには、テキストをノートにまとめたり
知識が貯まっていない状態で
問題を解くといった無駄な勉強をするのではなく、
ざっと音読するだけというシンプルな勉強を
繰り返すのがいいのだと思います。

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# by 38karano | 2015-03-10 23:01 | 勉強法
息子に勉強を教えていて常々感じていることなのですが、
結局、寺子屋方式の勉強法が最強なんだな~。
と思います。

多種多様な形で行われてきたであろう寺子屋ですから
何をもって寺子屋方式とするのかが問題になると思います。
私の思う寺子屋方式の特徴は次の通り。

1・「読み、書き、そろばん」が中核
2・徹底的に手本を読むことで、文の書き方や様々な知識を学ぶ
3・集団授業ではなく、個別に一人ひとりに合わせた手本を与える

江戸時代の儒学者、貝原益軒(大学受験の日本史で出てきたな~。)は
著書、『和俗童子訓』のなかで、

四書を、毎日百字ずつ百回音読して、暗唱し、
空に書き真似をして覚えるのが良い。
字の置き所、助字のある所、昔と変わることなく、
覚え読むべきである。(中略)
四書をそらんじれば、その力で義理に通じ、
もろもろの書物を読むことは簡単になるものである。
また、文章の続き、文字の置き方、助字のある所なども、
よく覚えて理解していれば、
文章を書くのにも助けとなるのである。

と書いています(口語訳済み)。この中で言うところの四書とは、
『論語』や『孟子』、『大学』、『中庸』という儒学書のこと。
もちろん、論語なんて読む必要はありませんが、
これを、中学受験で必要とされるテキストに
置き換えて考えてみてください。

100文字ずつ、100回音読というのは
私的には少し効率が悪い気がするので、
100ページずつ、100日にわたって、
100回音読。慣れれば黙読。
こんな感じになりますね。

例えば、社会で言えば、
メモチェの音読50単元。
見開きで1単元なのでこれで100ページ。
右ページの穴埋め箇所は
正解を埋めておいてくださいね。
これなら1~2カ月で社会の基礎は完成します。

算数も同じ。
毎日50問の問題をくわしい解説ごと音読してしまいましょう。
それをスラスラと文章化できるレベルまで何日も繰り返す。
算数は論理的なつながりがかなりあるので
どの教科よりも、
暗唱しやすいと思います。
以前紹介した、『わんこら式』なんかこのやり方ですね。
予習シリーズの算数5年上下、6年上の3冊の
例題をどんどん音読してしまいましょう。
例題だけを何度も音読するだけなので1冊1~2カ月もあれば
余裕で終わると思います。
これで、入試に必要なパターンは網羅できます。
全ての例題で考えることなく
スラスラと手が動くようになったら
そこで初めて問題演習に進みます。

基礎となる型の練習をしっかり終えた後、
実戦で必要となる臨機応変な戦い方を身に着けるといったところ。

算数は暗記じゃない。思考力の学問だと思っている方多いですよね。
間違っていません。
でも、それは基本的な型の暗記を終えた後でのお話。
基本的な戦いの型も覚えずに、戦場に出されれば、
よほど才能がある者以外は討死します。
当たり前のこと。

少し、話がそれてきたので
寺子屋の話に戻します。

寺子屋では、『論語』や『孟子』の解釈を最初から最後まで
やるなんてことはやってなかったようです。
内容がわかっていようがいまいが、ただひたすら音読。
戦前の外務大臣であった野村吉三郎さんの文章に

「意味も分からぬのに大声を張り上げて素読を丸暗記でやった」

というくだりがあるのですが、
これって結構重要だと思います。
途中、わからないところがあっても
枝葉末節にとらわれず、最後まで通して読むことによって
また、何度も繰り返して読み、暗唱することによって
知識としなさいということなのでしょう。
読書百遍、意自から通ずということわざの通りですね。

最後に明治の文豪、谷崎潤一郎の言葉に
今回のとりとめのない記事の要点が
集約されていますので紹介させていただきますね。

多く読むことも必要でありますが、
無闇に欲張って乱読をせず、
一つのものを繰り返し繰り返し、
暗誦することが出来るくらいに読む。
たまたま意味の分からない個所があっても、
あまりそれにこだわらないで、
漠然と分かった程度にして置いて読む。
そうするうちに次第に感覚が研かれて来て、
名文の味わいが会得されるようになり、
それと同時に、意味の不明であった個所も、
夜がほのぼのと明けるように釈然として来る。
即ち感覚に導かれて、
文章の奥義に悟入するのであります。



なお、今回の記事を書くにあたり
http://www.ondoku.sakura.ne.jp/
の「音読・朗読・表現よみの学校」というHPを大幅に参考にさせていただきましたこと
ここに記させていただきます。




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# by 38karano | 2015-03-10 21:06 | 勉強法
どこかのお偉い先生方のおかげで
辞書引き学習なんてものが
十年くらい前から流行っていますよね。

付箋の数が多ければ多いほど頭がいいみたいな
馬鹿で無意味な競争。

ああいうのが私は一番キライです。
意味のない勉強、
効率の悪い勉強、
子どもに苦行を強いるだけの勉強
辞書引き学習はこれのすべてに該当します。
小学校1,2年であれば時間は無限にありますし、
反抗もしてきませんから
時間の無駄遣いをするのもいいかもしれませんね。
あくまでお遊びの一つとして。

辞書引けば頭がよくなると思ってる方も多いかと思います。
学校の先生や塾の先生も
「わからない言葉がでてきたら辞書を引きなさい。」
「わからない英単語は予習として辞書を引いてきなさい」
よく言いますよね。

そりゃ、先生のように毎日10時間勉強してきた方なら
そのうちの1時間を辞書引きに費やしてもいいでしょう。
でも、たいていの子は1時間の勉強にも
手を焼くレベルです。
その1時間を辞書引きに費やしてどうなるのでしょう?
私に言わせれば、
その1時間の辞書引き学習は
5分ほどの中身しかありません。

だって、紙をアイウエオ順にペラペラめくることの
どこが勉強なんですか?
ただの作業でしょ。

辞書引くのは最終手段です。
周りに聞く人が誰もいない。
周りが自分よりバカばっかりで全く当てにならない。

こういう時に使うのが辞書。
子どもが「漢字がわからない!」
「言葉の意味が分からない!」
と言い出した時は
親はわかってる範囲で構いませんから
さっさと教えてあげましょう。
辞書を引くはずだった無駄な時間は
その言葉や漢字を覚えるために有効利用できます。
親御さんが自信ないならスマホで
さっと調べてあげてもかまいません。

簡単に教えてしまっては記憶に残らない。とか
自分で調べるのも勉強だ!とか
思ってる人もいるかと思いますが、
あまりに効率が悪い。
同じ言葉を二度、三度調べることってよくあるでしょ。
引いただけで覚えられるわけないのです。

英単語で考えてみればよくわかると思いますが、
英単語の意味を30個調べて、
ノートに書くだけで1時間はかかるでしょう。
もちろん、調べただけでは全く暗記できていません。
翌日には95%は忘れているでしょう。

でも、1時間を英単語の暗記に使っていれば、
20個くらいは英単語覚えられますよね。

これが1年になると、
とんでもない差となって
現れてきます。

無駄な作業に時間を費やして勉強した気になっていませんか?
単語カードに暗記事項を書くだけの勉強や、
分かっている漢字まで
一律、10回ずつ書く漢字練習。
本当に無駄です。
歴史年号暗記カードを手書きで作ると
3日くらいはかかりますかね。
親がパソコンでサッと作ってあげれば、
1時間ほどでできます。
しかも、手書きよりも何倍も綺麗に。
作成にかける3日間で
9割方暗記できるはずなのに。

黒板に先生が書いたまとめを
写して書くだけの授業。
これも全くもって無駄です。
先生が、あらかじめプリントにして配ればいいだけなのに、
わざわざ、ノートに書き写しさせる。
字の綺麗な子はノートを見返すこともあるかと思いますが、
字の汚い子は、ノートなんて二度と見ません。

黒板に書いてたまとめは2種類のプリントにして、
1枚はそのまま授業のまとめ
もう1枚はそのまとめを穴埋め式にして
黒板写しをしていた無駄な時間は、
穴埋め事項を暗記させるのに使わせる。
これこそ、試験に直結する勉強です。

学校の先生であれば、
そんなクソみたいな授業するのもいいでしょう。
公立の小学校の授業というものは
効率を追求するものではありませんし。
でも、塾には高いお金払って通っているのです。
そんなクソ授業されてはたまったもんじゃありません。
プリント配れば済むだけの授業に
何万も払うなんて私には理解できませんし
時間の無駄です。
志望校に合格させるのが塾でしょ。
効率の悪い勉強法を指導してどうするのでしょうか?

そんな塾に行くのなら
市販の教材を音読してるだけの方が
よっぽど効果は高いと私は思います。

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# by 38karano | 2015-03-06 06:10 | 勉強法