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塾に行かないからこそできること

 うちは6年生のゴールデンウィーク明けから
受験勉強を始めました。
もちろん、それまで何もやっていなかったわけではありませんが、
学校の授業に毛が生えたレベルのモノ。
 もちろん、塾に通った経験もなければ、
模試を受けたのも6月の全国統一小学生テストが初めて。
 しかも全国統一小学生テストでの偏差値は国算で38ですから、
最底辺にいたのはほぼ確実でしょう。
全国統一小学生テストで
これ以上に低かった成績を取ったという話を聞いたこともありませんし、
合不合などの通常の模試であれば、
偏差値30あったのかどうかもわからないレベルです。

 そんなうちの子でも、偏差値で約20上の学校に
8か月で合格することができたのは、
塾に行かなかったからだと断言できます。
 もちろん、家庭教師で当たりを引けば
同じような効果は得られたでしょうが、
そんな博打に無駄なお金を払うこともできません。
この先生ダメだと思ったときには確実に手遅れな時期です。

 かなり無茶な学習スケジュールを立てました。
理科、社会に関しては夏以降の3か月で全範囲の学習を終えて
志望校対策を2か月間でする。
算数もかなりの分量のテキストを8カ月で消化。
国語に至っては、12月過ぎてからの突貫工事。
 それでも、理科・社会は合格者平均取ってましたし、
算数は貯金を取れる科目にまで成長。
国語はどうにもなりませんでしたが…。((+_+))

 私の学習方法は昔から、まず1冊を完璧にする。これだけ。
これで、中高と塾にも通わずに早慶の法学部他に
合格することができました。

 塾に通おうと思わなかったのは、
高校のときに友達に連れられ潜った
大手予備校K塾の英語の授業のつまらなさに
あきれたというのもあります。
参考書とか出していた講師だったんですけどね。

 それから、もう一つ。
小学校のときは京都の最大手塾S学園に4年生から通ってました。
そこで特進A組という最上位クラスに所属してましたが、
国語の授業では、毎週、毎週、
延々と黒板の文字を写経させられました。
小学生の時はこんなものかと思ってましたが、
今思うと、やっぱりおかしい。

 算数だって、先生が黒板に答えの式を
つらつらと書いていくだけですから
参考書を読んでいるのと変わりません。
しかも、一斉授業ですから、
解ける問題の解説まで聞いて、
ノートをとることになります。

 理科、社会は覚えていませんが、
テキストのまとめを黒板に先生が書いて
それをノートに延々と写経するだけでしょう。

 しかも、カツ入れとか言って、
毎月一回生徒のお尻を適度な硬さの棒で叩く。
叩かれた生徒は、合掌しながら
「ありがとうございます。」とお辞儀。
現在はこの制度無くなったみたいですが、
当たり前です。

 こんな授業意味ありますか?
子どもたちは自分で書いたノートなんて見ませんよ。
 汚い自分の字で書いたノートなんて
二度と開きたくないですもん。

 黒板の字を写すことで覚えられる
という考えもあるでしょうが、
写すだけの時間で10回は読むことができますし、
 適当な先生が作った板書なんかよりも
よくできた市販のカラー教材を見た方が
何倍もわかりやすいでしょう。
写経してる時間があれば、
テキストの音読10回の方が
はるかに効果的です。
 それに、授業を聞いて一歩ずつ進むのと
テキストをどんどん読んでいくのとでは
進む速さが違います。
 塾では半年で1冊進むところ、
塾なしなら1カ月で終えることができます。

 社会でいえば、2~3年間かけて覚えるところを
3か月で終わらせることも可能です、
メモチェ1冊を3カ月かけて覚えるだけですから
そんなに不可能なことではないですよね。
 もちろん、メモチェだけではダメな学校もあると思いますが、
偏差値60未満の学校であれば、たいていはこれで十分。
 なんで、理社に3年間もかかるの???
全く持って謎です。

 中学受験は、ある程度の方法論と
定評のあるテキストさえ与えておけば、
あとは、子どもが理解できないところ、
解説を読んでも理解しにくいところ、
覚えるのにコツがいりそうなところを補足。
これだけで済むのではないでしょうか?

 4年生で50万、5年生で70万、6年生で100万。
このほかにも、子どもたちの貴重な時間を
塾に費やすことになります。
 中学受験をするには塾通いが当たり前という
風潮もいけないのでしょうね。
 何の疑問もなく塾に放り込んでしまう。
いいカモです。

 塾を介した形での勉強方法しか知らなければ、
結局、中高とまた塾通いすることになりますし、
そこでもまた大いなる無駄を繰り返します。
とりあえず、塾って考えはやめましょうよ。
塾は居酒屋の生ビールとは違うんですから。


by 38karano | 2015-02-14 23:01 | 勉強法