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塾に行かないからこそできること

うちの子は塾に通っていません。
すべて、父親である私が教えています。

塾講、家庭教師の経験はありますが、
それは全て学生の頃の話。20年近く昔の話。
ちなみに中学受験経験もあります。

今回、息子の受験を塾なしでと思い立った背景には

・偏差値30台の子が6年生から塾に通ったところでどうにもならない。たとえ、偏差値40台になったとしても、そんな成績で合格できる学校に行くのはお金の無駄。
・結局はしつこく復習を繰り返した者が合格できるのに、現行の塾のスケジュールではいいところ2回ほどしか復習ができない。
・我が子のことを一番わかっているのは親自身。
・塾任せにしない分、子どもとの時間が多く持てるし、塾通いの時間の無駄を省ける。
・子どもに勉強を教えるなんて、楽しいことを他人に任せるなんてもったいない。
・塾に通って成績が上がる子は、結局はその子自身ががんばっているから上がるのであって、塾は単にスケジュールを組んでくれているだけである。
・塾で教わる知識は書籍を読めば事足りるものばかり。
・子どもにわざと解答・解説なしのテキストを与えておいて、授業でそれを解説するだけの授業が多い。ふざけているの?
・4年生から理科社会の授業をする意味が分からない。また、6年生から塾に入っても、4,5年の範囲のキャッチアップは自分でするしかない。

私は小学生時代、関西の某大手進学塾に通っておりました。最上位クラスに所属し、成績もそこそこでしたが、そこでの授業が今思えばひどいものばかり。

・国語の授業は、先週やった小テストの解説をした後は、延々と先生が無言で板書したものをノートに写し、授業の終わりまでに提出。汚いとやり直しさせられる。
⇒写経じゃないんだから…。

・算数の授業は解答解説のないテキストの解説を講師が黒板に説明しながら書いていくのを写すだけ。
⇒最初から詳しい解説配ってしまえば、先生はいらない。

これで成績上がると思いますか?最上位クラスの先生ですらこの始末。
もちろん、バイト講師ではなく、40歳以上の専任講師でしたよ。
下位クラスの講師は推して知るべし。

こんな授業に6年生の1年間だけで100万も出すなんて馬鹿げています。

ただ、塾に行かないことによるデメリットも確かに存在します。
・競争相手がいない。
・周りの子の状況がわからない。
・親は自分の自由になる時間をつぶして、勉強をして子どもに教えなくてはならない。
・さすがに御三家クラスを目指すのであれば、親が教えるのは限界を超えている。

こんなところでしょうか。デメリットはメリットと比べると少ないですね。
あとは、場馴れのため模擬試験などををいくつか受けさせて、塾に利用されるのではなく、利用する側の姿勢を貫きましょう。

模擬試験の合格可能性なんてものもあまり信用しないで構いません。
志望校の過去問を解いてみて、過去5年間で何回合格最低点を上回ることができるのか。それで可能性を決めましょう。
5回中、3回上回ったのなら合格可能性は60%です。志望校の入試問題とは毛並みの違う模擬試験を受けての合格可能性なんて無意味です。

大学受験界では勉強を教えずに、勉強のやり方を教え、スケジュールを組むだけの予備校が最近台頭してきました。
この考え方には賛成です。問題の解き方なんてちゃんとした参考書を読んだ方が、アルバイトの講師に教えてもらうより何倍も身につきますし、時間も節約できます。
なんで、予備校のテキストって最初から解答を配らないのですかね。

子どもは答えを見て、宿題を済ませてしまうからというのが建前なんでしょうが、本音のところは、先に解説渡しちゃうと、先生が必要なくなっちゃうから。そんなところでしょう。

解説は最初から渡して、解説だけでは理解しにくいところ、解説だけでは不十分なところを補足説明、また暗記がしやすいように情報を整理したり、覚えやすく語呂合わせを考えたりしてくれるのが塾の役目だと思うのですけど。
また、その子の理解が薄いところを他のテキストから類題を引っ張ってきて解かせて、理解を深めさせる。そういったケアが必要なんだと思います。

親が教えない限り、結局のところ個別に家庭教師を頼むしかないんでしょうね。しかもアルバイト家庭教師ではなく、実績のあるプロ家庭教師。できれば週3回以上。
毎月10万円以上は軽く飛んでいきますね。

お子さんの塾代稼ぐために、お母さんがパートに出て小銭稼いでくるくらいなら、お母さんが家で勉強してお子さんに教えた方が何倍もいいと思いますよ。

by 38karano | 2014-11-01 08:20 | 勉強法